京つう

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2007年03月25日

映画「ゆれる」

映画「ゆれる」を御覧になったでしょうか?。昨年封切られて大映画「ゆれる」きな反響を呼び起こしましたが、反響が反響を呼び今なお繰り返し上映されて、ファンはさらに増殖しつつあります。つい先日も京都シネマでアンコール上映をしていました(23日終了)。
監督は西川美和。最近話題の若手女性監督(たぶんこんなくくりは本人はとてもイヤがりそうですが)のファースト&トップランナーと言えるでしょう。長編はこれがすでに2作目。前作「蛇イチゴ」(03年 主演・宮迫博之)も、デビュー作とは思えないような豪華で粋なキャスティングと、ユニークで、笑わせながらサスペンスを感じさせるストーリー、繊細な演出力は大変な力量を感じさせます。「ゆれる」ではその持ち味がさらに大きくのびのびと発揮されて、何とも深みを感じさせる作品となっています。ことに主演のオダギリジョーと香川照之に対する演出は、この二人の俳優としての深い資質をとことんさらけださせているかのように感じます。さらに随所に、ホントーに繊細な演出がほどこされていて、スゴク良い意味で女性にしかできない演出だとも思えるし、また、映画と言うものを良く分かっているヒトなんだなーとも思ってしまいます。繊細な演出に導かれて映画の中に入り込んで行くほどに、観る者を謎の中に引きずり込むような巧みなストーリーも全くの彼女のオリジナル。これは「蛇イチゴ」も同じなのですが、原作、脚本、監督を一人でこなす西川美和のとてつもない力量が、これらの全くユニークな作品を創り出しているのだと思います。とにかくモノスゴク面白い映画です。2作品ともDVDが発売されています。とりあえず観て下さい!。

2作品の音楽をすべて担当しているのがカリフラワーズです。カリフラワーズは97年、ギター・ヴォーカルのナカムラを中心に結成され、すでに5枚のアルバムを発表。6枚目が「ゆれる」のサウンドトラックとなります。映画のラスト、ナカムラのブルージーなヴォーカルで歌われる「家へ帰ろう」は、映画の謎めいた結末と一体化して、見た人の心に鮮烈に残ります。

ナカムラの京都初ソロライヴが3月31日(土)ライヴハウス「拾得」であります。

Posted by saku at 18:22│Comments(0)
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